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原 尊之「POP LIFE」レポート


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先日POP LIFE関連イベントとして、トークイベント「芯と端と古物と」を開催しました。
トークゲストは古物百貨店 All Tomorrow's Parties オーナーの富岡栄二さん。同じく古道具店 LET 'EM INを営む原 尊之さんと富岡さんは商品を仕入れる古物市場で出会い、店のオーナーという立場や、音楽、映画好きという趣味の部分での共通点もあり、一緒に「4 1/2 SALAD」というDJユニットを組むような仲ということで、終始リラックスした雰囲気の雑談という感じのトークイベントとなりました。

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今展示では原 尊之さんが編集長となり、これまで店を通じて出会った14名の多彩な知人、友人と共に『POP LIFE』という雑誌をつくり、その掲載作品や世界観を展示しています。そして富岡さんもその多彩な友人の中のひとり。『POP LIFE』には富岡さんと原さんの二人が去年の夏に旅した一泊二日の京都旅行の紀行が綴られています。なかなか長文で写真も小さいですがとても面白いです。ぜひ読んでみてください。

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雑誌『POP LIFE』は"But life ain't real funky, Unless it's got that pop"(人生はPOPじゃないとファンキーじゃない)というPrinceの言葉をメインコンセプトとするカルチャーマガジンです。実はこの雑誌は2008年に創刊し、1年に1冊のペースで発行している、という設定になっています。「POPであるとは物事の両極を楽しむ姿勢のことである」との哲学から、毎号対義的な1つの特集テーマを取り上げていて、2017年号のテーマは「center & edge 芯と端」。
原さんは日頃から、対極の立場それぞれから物事を見ることを意識されているそうです。古道具とは、捨てられて価値がゼロになったものを選び出し、また価値を新たにつけること。物流の中心からは外れているような、まさに端に当たる商売です。しかしその「捨てられて価値がゼロになったもの」はかつては新しかったもので、芯であるものだったかもしれない。そう考えると、今現在流行っていたり最新のものとされているものも、いつかは古道具になるものです。端があるから芯があり、芯があるから端がある。あるいは、芯もいつかは端になり、端も芯になる可能性を内包しているし、芯の中にも端があって端の中にも芯がある。

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古道具屋という商売は編集長のような仕事だ、と原さんは言います。様々な素材、様々な品、様々な国、様々な色の物。それら目の前に流れてくる雑多な物たちを自分のセンスで選び、まわりの商品との繋がり方を考えながら店頭に並べる。その中には到底売れそうもないものも並び、それらが面白味となって店に色を着ける。雑誌でも、なんとなくいつも飛ばしてしまう、読まないようなページがあって、でもそのページがあることが面白味になっているような、そんな雑誌が好きだと話していました。

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原さんは古いものを扱っていますが、新しいものにも敏感です。それは、古いものでずっと残っているものは、その当時の最新鋭のものであっただろうという考えからで、新しいものに興味を持つことは、古いものに興味を持つこととイコールであると話されていました。古道具 LET 'EM INの隣には room103 というギャラリー・イベントスペースがあり、こちらも原さんがオープンしたもの。若手のアーティストの展示やさまざまなイベントを行っています。古い物を扱う店の隣に、新しいものが生み出されるスペースがある。

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「自分を中心に据えて世界を構築し、そんな自分と世界を一番端に立って眺めてみる。
 端と思っていた位置を中心に、また世界や概念が外に広がり始める。」

 -原 尊之 POP LIFE 2017年号より-

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今回の展示は展示会場自体がこの雑誌『POP LIFE』というようなイメージになっています。参加作家のアートワークのオリジナルや関わられた書籍、音源などをご紹介し、それぞれの参加者と原さんとの出会ったきっかけや、原さんの持つ印象などが自身の言葉により書かれたキャプションも添えられ、作品を見るだけでなく、それらを読むとより参加者の人物像が想像できるようでとても楽しいです。このキャプションは雑誌『POP LIFE』には掲載されていないので、読めるのは展示会場でのみ。

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原 尊之「POP LIFE」はいよいよ6月5日(月)までです。原さんの在廊日は、3日と5日はcircleにて在廊。4日はイベントの為HOMEBASEでの在店となります。
6月4日(日)は国立市にあるピザ、パスタがメインのイタリア料理店、IL GIRASOLEの出張料理店です!オーナーシェフ、西山武士さんも今回の雑誌『POP LIFE』に登場しています。雑誌に掲載したお料理を入れたランチプレートを特別にお召し上がり頂けるイベントとなっております。11時30分から15時まで。限定20食なのでお早めに、予約は不要です。

HOMEBASE
国立市富士見台1-8-41



スタッフ:飯塚