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並木夏海「こなたかなた」レポート

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並木さんは多摩美術大学で日本画を専攻されていました。和紙に岩絵の具という日本画の画材で描かれた作品は、日本的な印象と共に、グラフィカルでデザイン的な要素もあり、独特なバランスの世界観です。


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私は日本画についての知識があまりにも乏しいもので、この展示を機に少し日本画について調べていたところ、大正から昭和にかけて活躍した日本画家の福田平八郎さんに行き当たりました。福田平八郎さんの作品「漣」、そして「雨」をはじめて見たのですが、今まで私が抱いていた「日本画」のイメージを大きく覆すものでした。その特徴は、斬新でありながら、どこか懐かしい不思議な作風、そして、狭い視界で見た部分だけを切り取る大胆なトリミングとデザイン感覚。これらは並木さんの作品に通づるものがあると感じました。


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並木さんの作品のモチーフは、ブロック塀や柵、フェンスやどこかで見た看板など、身の回りにあるようなもの。それらの一部をトリミングし、ごくシンプルに白、青、グレーで描いた、記号的で平面な世界。しかしじっくりと見ていると、絵の奥に影があったり、植物のようなものがうっすらと見えてきたりします。描いた絵の上に和紙を重ね、その上にも絵を描いて下の絵を透かしているそう。近づいて見てみると、岩絵の具のキラキラとした表情、輪郭線の盛り上がり、和紙の質感、透けて見える絵など、離れて見ていては気がつかない、細かな技が盛り込まれていることが分かります。


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この画面を通して見ている分には細かな表現は伝わりません。和紙から透けて見える奥の絵の質感はなんとも不思議です。ぜひぜひ見にいらして下さい。


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並木夏海「こなたかなた」
2017年3月10日[金] - 3月27日[月]
OPEN 12:00 - 19:00 (CLOSE:火・水・木曜日)
作家在廊日:3月12・19・20・26日




スタッフ:飯塚