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工房イサド「木のかたち」レポート

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工房イサドの「イサド」とは、宮沢賢治の『やまなし』の中に出てくる何かです。
蟹の兄弟が、どちらの吐く泡が大きいかでケンカしていると、お父さん蟹がやってきてこう言います。

『もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ。』

この一言にしか出てこない「イサド」が、それです。
イサドについてなんの説明もありませんが、なにか行きたくなるような、楽しくて魅力のある場所なのだろうということだけ伝わります。

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イサドさんの作品は同じ形のものでもひとつひとつ異なった表情をもっています。

たとえばカッティングボード。大きさや形が同じでも、木の目や表面の凹凸を生かし、どの部分を使用するか考えて切り出しています。そのため、同じ木から切り出したカッティングボードでもそれぞれがとても表情豊か。

たとえば古材を利用した額。木を組んでいた穴や溝がそのまま生かされ、同じ四角い額でも異なった雰囲気です。

たとえば花器の形をした寄せ木のオブジェ。正面から見ると複雑な模様が美しく、真上から見ると三角形が並んでいます。三角柱を組み合わせてから大まかに形を切り出し、サンダーで削って仕上げているそうです。その為、真上から見ると正円でなく少し楕円です。表面を撫でると、磨かれた滑らかな触り心地の中に歪みを感じます。木工旋盤を使えばもっと簡単にきれいな円が削り出せますが、このパッと見では分からないような歪みが面白くて好きなのだとイサドさんはおっしゃっていました。

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凸凹や歪み、穴や節など、ものを作る際には消されてしまうことの方が多いそれらを、イサドさんは生かします。それはとてもおおらかで、けれど技術と根気のいる作業。

『もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ。』

「イサド」はなにかおもしろくて楽しい、魅力的なところ。たった一言、一度しか出てこない「イサド」を屋号にした工房イサド。これからもきっと、なにかおもしろくて楽しい、魅力的なものづくりをされていくのでしょう。私たちはケンカせず良い子で待ちましょう。


明日12月11日(日)は工房イサドさんが在廊されることとなりました!
作品についてお話を伺えるチャンス!
カッティングボードや木の器、なべ敷きや額は即日お持ち帰りいただけます。
会期は19日(月)までです。ご近所のラマパコス(http://lamapacos.net)でも高知の長野大輔さんの器展を開催中。ぜひ谷保巡りしてみてください!


工房イサド「木のかたち」
2016年12月2日[金] - 12月19日[月]
OPEN 12:00 - 19:00 (CLOSE:火・水・木曜日)


スタッフ:飯塚